奈良県宇陀郡室生村向渕（ﾑｺｳｼﾞ）は、国内で屈指の拡声器騒音のひどい地域です。

　向渕区内に設置された数台の拡声器は、１日３回も30分間NHKのラジオ放送を流しています。これだけでも信じられない程異常な事態です。

　さらに、午前11時にサイレンが鳴り、毎夕６時に「ふるさと」のメロディが流されます。またさらに、拡声器による朝のラジオ放送時には、地域の「お知らせ」放送があります。これは、定時のものだけではなく、必要に応じて随時流されています。。

　もともと地域の基調音として、午前５時（冬場は６時）と午後６時（冬場は５時）とにお寺の鐘が鳴っていますが、以上の狂気の拡声器騒音状況では、これももう一つの騒音でしかありません。

　しかしそれにしても、毎日計90分間もラジオ放送が流されるとは、と不思議に思いますが、その一方で日本の多くの地域がこれと似た状況にあります。ただ程度が違うだけでしょう。

（2003年７月21日の状態）

室生村向渕